10 先生、質問があるんですけど

 10/15(金)午後、中間考査を終えた3年生が、「校長先生、少しお時間よろしいですか」

と訪ねてきました。教員志望の彼は、教育に関する質問をいくつか持ってきました。

 今年度福井大学教育学部に嶺南枠ができたけれど、なぜ嶺南枠ができたのか、校長先生はどんな生徒を育てたいと思っているのか、どんな教員が必要だと思うか等、いくつも質問されました。とっても楽しいひと時で、つい熱く語ってしまいました。

 まず、嶺南枠については、嶺南で先生になろうという人が少なくなっている現状があります。2018年の県内小中学校の教員の出身地別内訳は、嶺北79・7%、嶺南16・7%と新聞記事にも載っていて、嶺北出身の学生が教員採用され、嶺南で数年間勤務した後、嶺北に戻るケースが多いのです。こうした状況を踏まえ、嶺南地区の市町教育長が福井大に嶺南枠の新設を要請して実現したのです。やはり、地域社会に開かれた教育を実践するには、地元の先生が長くいて帰属意識を持ってもらうことが重要だと大学も新設の理由を説明しています。

 ぜひ、地元で先生になってほしいなと話をしました。また、どんな生徒を育てたいのかについては、失敗を恐れず、見通しをもって粘り強く挑戦する生徒といいました。また教員については、変化を恐れず、現状に満足せずに、生徒とともにワクワクしている先生といいました。先生が変化しないと生徒も変化しないし、コロナ禍で分かったと思うけれど、何が起きるかわかりません。そういう中でも、周りと協力して順応できる先生かなと。 大学合格がゴールではなく、先行き不透明で、将来の予測が困難なVUCA時代を生き抜くために必要な人間性や能力を身につけて、教員として頑張ってほしいと思えた、とっても楽しいひと時でした。3年生、頑張って!

01 「校長プロムナード」の開始にあたって02 気比の松原にて外来種の駆除作業03 働くって何だろう
04 当事者意識の大切さ05 地元を思う気持ち06 定時制後期始業式
07 主体的な活動の成果08 探究って楽しい09 高校生ICTConference 2021に参加

Follow me!