32 どちらの和歌がいいか
先日、3年生のKさんが、「先生、少しお時間よろしいでしょうか」と訪ねてきました。
3つ聞きたいことがあるといい、3つは、入試のこと、探究のこと、和歌のことでした。
特に和歌については、Kさんが和歌づくりをしており、それを見てほしいというので、見せてもらいました。歌に込められた背景から行書で書いてあり、達筆すぎてビックリしました。説明を受けながら2首を比較してどちらがいいかという話になりました。
ほとんど変わらなかったのですが、1首目は「あはれ」2種目は「わびし」の違いがありました。どちらも悲しさを表すのですが、失意の歌でしたので、わびしがいいのではという話をしました。しかし、本当にそれでよかったのかという気持ちが残っています。私自身もっと勉強しなくてはいけないなと実感しました。 しかし、和歌を詠んで楽しんでくれている生徒がいることにとても嬉しくなりました。Kさんは、俳句よりも和歌がいいと言っていました。それは17文字よりも31文字の方が表現しやすいからということでした。中学で、俳句は習うが和歌はなかなか習わない。高校の古典で習って興味を持ったと話してくれました。高尚な時間を与えてくれてありがとう。私も負けずにもう少し勉強しようと思えた貴重な時間でした。