62 ルールメイキング県内交流会に参加しました
61で紹介した、経済産業省の「ルールメイカー育成プロジェクト」に参加している県内5校が集う交流会が2月12日(土)午後オンラインで行われました。交流会には、本校から17名の生徒が参加しました。敦賀高校の参加者が最も多く、教員も含めると、交流会参加者の3分の1以上が敦賀高校でした。
オープニングでは、本校のSさんと勝山高校の生徒が代表して、コーディネーターからの質問などを受けながら、取組みについて答えていました。
Sさんは、数カ月身近な校則についての話し合いで、最初はグダグダだったけれど、途中からみんな真剣に議論するようになった。先生や保護者、同級生に様々なことを質問し、私たちが想像していたよりも予想外の回答が多く、どのように進めていくか結構悩んだ。自分の意見といろんな意見をすり合わせるところがとても新鮮でよかったし、普段関わっていない人と触れ合うことで新たな発見があったと堂々と話していました。
本校は、他校と違い、ルールメイキングに取り組みたい有志22人が集まって活動していたので、このような発言になったのかなと思いました。
各校の取り組み発表の場面では、本校の「身だしなみ」「スマホ」「アルバイト」「立ち入り禁止場所」の4班の各リーダーがコーディネーターからの質問に答えながら、リレー発表していました。
「身だしなみ」班のSさんは、半年間があっという間に過ぎた。違う考えに触れることができた。「スマホ」班のTさんは、いろんな人が一つのテーマについて話し合うことの大切さを感じた。「アルバイト」班のSさんは、発表できてホッとしている。班の中でも意見が一致していないけれど、それを受け止められるようになっている。「立ち入り禁止場所」のTMさんは、最初軽い気持ちだったけれど、いろんな考えがあって校則があるんだと理解できた。知ること、そして考えることが多かったと答えていました。
活動を通して「何が変わったか」という質問では、最初はわがままで、校則を変えようとしていたことに気づき、ワンランク上の考え方に変わった、一つの答えに落ち着かないもので、みんなが納得する部分を見つけることが大切だという発見があった、自分だけという考えではなく、周りのことを考えないといけないことが分かった、立場によって意見が違うことがわかり、思いが熱くなったなどと答えていました。
クロストークでは、カタリバの若新さんと県教委の油谷さんが、各校代表者と発表を振り返りながら話を進めていきました。本校はTさんが、代表者を務めました。自分たちが思っていることと保護者も意見が違ったし、実際に街に出て店舗の方にお話を聞いてみると、また違った視点があり、発見の連続だったと話していました。油谷さんは、生徒が自分の言葉で語っている。自分と他人の違いに気づき、自分と向き合い、他人と向き合っている姿がとても素晴らしいと仰っていました。
本校生徒が、校内発表会でも、この交流会でも「納得解」というキーワードを使っており、そんな言葉を発することができるようになったことにとても驚くと同時に嬉しくなりました。これからの変動する社会で求められる「納得解」。変化に順応できる若い力を感じるとともに、本当に本校生徒の成長を肌で感じることができた、ルールメイキングでした。
今後の活動の行方に期待しています。