176 創生部が市の伝統野菜「杉箸アカカンバ」を加えた「ツルシチ」を開発

本校創生部の生徒たちが、地元敦賀市と歴史的につながりが深いポーランドの伝統料理ボルシチに、市の伝統野菜「杉箸アカカンバ」を加えたレトルト商品「ツルシチ」を開発し、11月17日に商品発表会を行い、多くのマスコミの方も訪れました。「ツルシチ」は、ユダヤ難民の受け入れで敦賀市とゆかりのあるポーランドなど東ヨーロッパでよく食べられているスープ料理のボルシチを赤カブの一種で敦賀市の伝統野菜「杉箸アカカンバ」を使ってアレンジし、新メニューとして考案したものです。

アカカンバは杉箸地区で150年以上前から栽培されており、ほのかな甘みを含んだほろ苦い味が特徴です。レトルト商品は創生部の生徒約10人が今年2月から開発を始めました。地元生産組合の山口一夫組合長の畑を訪れ、4月に収穫、9月に種まきなどを体験してきました。また、ネットで調べたボルシチの作り方を参考にして試行錯誤を重ね、料理教室の方にも助言をもらい、スープに入れるトマトの量や、肉や野菜の煮込む長さなど試作を重ねました。そして、アカカンバをユダヤ民族のシンボルとなっている星の形にカットして煮込むなど工夫しました。パッケージデザインもデザイン会社の方に助言をもらいながら何度も検討を重ね、10月に完成しました。

これは、創生部が2年前からポーランド孤児やユダヤ難民を受け入れた歴史を紹介する市の資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」での館内ガイドとして活動してきた流れがあります。昨年秋の同国に関する企画展でボルシチを知り、赤色の根菜ビーツの代わりにアカカンバを使ったものを作れないかと考えたと聞きました。

今後、学校給食としての提供や市のふるさと納税返礼品としての扱いも検討しているようです。

私もプレス発表の場に立ち会いましたが、生徒たちの堂々としたプレゼンやプレスの方々や来校者への対応などがとても素晴らしく、誇らしく感じました。これまで失敗を繰り返し、議論を重ねながら開発を進めてきました。この日を迎えることができ、生徒たちと顧問は、地元の方々に力を貸していただいたことにとても感謝しており、商品化を通して、少しでも地元に貢献したいという思いがひしひしと伝わってきました。

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