195　商業・情経科課題研究～「ちえなみき」との連携～を振り返る

115号で紹介した、敦賀駅前に昨年９月１日にオープンした知育・啓発施設「ちえなみき」との連携を課題研究のテーマとして学んできた商業科・情報経理科３年生１０人がこの１年を振り返り、次年度への提案を授業の中で行いました。この日は、ちえなみきを運営する丸善雄松堂の方もお越しになりました。今年度実施してきたちえなみきLINE公式アカウントの運営や動画の作成等について、振り返りを行いました。そして、高校生の視点からもっとこうしたらいいのではというプロジェクト会議のような授業でした。

授業の中で、「売り上げは大丈夫ですか？」という生徒からの質問に対し、ちえなみきの運営は公設民営の方式を使っているため、全国的に珍しい運営方式であり、売り上げはもちろんですが、本に触れるきっかけを増やすにはどうしたらいいか、ちえなみきに来てもらうにはどうしたらいいかを考えてほしいとの答えが返ってきました。売り上げだけではなく、ちえなみきに来てくれることにより、住んでいる人が学びたい気持ちを生み出し、人と関わる場所として存在し、人々が豊かになり、利用者が幸せになるような運営を心がけ、それに敦賀高校生がどう関わっていくかが試されているように感じました。ちえなみきの運営は敦賀市、学校、企業、市民で創り上げていき、既存の環境では生まれてこない効果を生み出していくことを目指しているようでした。授業では様々な意見が出ましたが、実際に実現できるか等も含めて、2年生に引継ぎとなります。創造的な取り組みに対して、今後生徒がどれだけ主体的に関われるかを楽しみにしています。