207 ルールメイキング~県内5校の議論を発表~

 校則やルールをテーマにした「ルールメイカー育成プロジェクト」に本校は昨年度から参加しています。今年度はその発展版として、昨年度から参加している三国、勝山、敦賀に藤島、鯖江が加わり取り組んできました。2月11日に福井市のフェニックス・プラザで県内5校による最終報告会が行われ、本校からは1,2年生5名と私が参加しました。

 第1部で、各校の取組について報告がありましたが、各校生徒たちからは「校則で中三の時に買ったセーターが着られなかった」「スマートフォンの規制を緩めて学校行事での撮影を認めてほしい」「『高校生らしい』といった明確でない校則がある」などの指摘や不満がある一方で、「先生と話してみるとけっこう意見が合う部分もあり対話が大事だと思った」「私服登校を実施してみて、毎朝服を選ばなくていい制服の良さを再認識した」などの意見がありました。

 第2部では、慶応大の若新雄純特任准教授と大阪府四條畷市の東修平市長とのトークセッションがあり、東市長は「学校でみんなが楽しく過ごせるほうがいい」という考えからさまざまなルールを変えてきた取り組みについて語っていただきました。

 第3部は、学校の枠を越えたワークショップを行い、参加者が5つの班に分かれ「必要だと思う校則」「変えたほうがいいと思った校則」「ルールは何のために必要」の3項目について書き出し、意見交換しました。ルールの必要性については「人間関係を円滑にする」「平等に幸せになるため」「集団、組織をまとめるため」などの意見が出ていました。

参加した本校生からは、

・ルールは当たり前のように存在しているもので、生まれた時から縛られているものだと思うことが多いと思いますが、よくよく考えてみると縛っているものではなくて自分の土台になっているものなのではないかなと思います。

・今だけでいいという考えではなく、5 年後も 10 年後も続くような風土を残すことが大事だという言葉にとても胸を打たれました。

・いつも自分が生活している時自分が楽しく生きていけるように行動していたのですが、自分だけでなく周りの人間も楽しく仲良く暮らせることが重要だということに気づきました。他の学校の校則の話がたくさん聞けてとても充実した時間になりました。

などの感想を聞くことができました。

写真は、若新氏、東市長と撮ったものです。

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