352 令和5年度修了式!

3月22日、令和5年度の修了式を終えました。私からは、「今日の修了式というのは一つのマイルストーン、中間地点に過ぎず、時代は、本当に激しく変化している。ChatGPTなどの生成AIがあっという間に普及したが、数年前に予測できた人はきわめて少ないと思う。また、皆さんの親御さんたちの時代は学校を卒業して就職し、同じ職場で働いて定年を迎え退職するのが普通で、それを前提に人生設計をすることが可能だったが、皆さんの時代はおそらくそれは不可能だろう。今後もその変化は加速し、皆さんは、生涯の間に何度も新しいスキルを身につけなくてはならない。ただ知識だけをためこんでそれを入試などで吐き出すことが勉強だと思っている人もいるかもしれないが、それはすぐに役に立たなくなる。変化する中で自らの頭で考え、決断して道を切り拓いていくことが大切であり、そのためには、学び続けることが必要。探究学習の充実はまさにそれだ。

昨年度、今年度の卒業生は、第1志望の合格率が3年前の倍以上に上がった。この第1志望合格率が上がった大きな理由の一つに探究学習への取り組みが高く評価されたことが挙げられる。探究学習を通して大学で学びたいことや将来の夢について具体的に語れることが評価され、大きなアピールポイントになっている。生徒の皆さんには、自分自身が取り組んでいる探究学習の充実が希望進路を実現し未来を切り開く上で大きなポイントになることを自覚しておいてほしい。学ぶということは新しい見方や考え方を知ることができたり、これまでわからなかったことが理解できたり、自然や人の営みの中で素晴らしいものを発見するなどの喜びがある。学校は、そのための基礎的な力を身につける場だ。学びは学校の間だけでなく、一生続く。どうか、このことを忘れず、学ぶ楽しさをぜひ、高校時代に身につけて、学びを深めてほしい。

スタンフオード大学オンラインハイスクール校長の星友啓氏は、科学的な根拠に基づき「手とり足とり丁寧に教えることによりかえって学びが浅くなり探究心が削がれる」と述べている。変化する社会の中で自らの頭で考え、決断して道を切り拓いていくこと、そのために自分自身が自律して学び続けていくことが、これからの社会では必要不可欠であることを今年度最後に皆さんに伝え、令和5年度の修了式の言葉とする。」と話しました。

令和5年度をしっかり振り返り、令和6年度は何を目指すのかを個々が明確にし、それに向かって覚悟を持ち取り組んでくれることを期待しています!

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