181 福井文学賞 奨励賞受賞

第20回福井文学賞が発表され、本校2年Yさんが、「少年のリボン」の小説を書き、見事「奨励賞」に輝きました。高校生では唯一の受賞者です。 

このほど、Yさんが校長室を訪ねてくれました。作品についてですが、主人公は裁縫が得意な女子高生。トランスジェンダーの同級生に似合う服を仕立て、女装を通した心の交流が描かれています。Yさんは、「社会に訴えかけるメッセージのある作品を描きたかった」と。頭に思い浮かんだ風景をつなぎ合わせる創作スタイルで、細やかな描写で、場面が映像として浮かび上がるよう心掛けたようです。自身も裁縫が趣味で、小学4年生から小説を書き始め、ネタ帳には次回作の種が10個以上あるといいます。日ごろから空想することが好きで、小説を書く魅力は、その空想を言葉にして、ペンと紙だけで自分の世界が作れること。「まさか自分が賞に入るなんて」と驚いたとも言っていました。今後も小説を書き続けたいし、次は不思議な世界観の作品を書きたいかな…とも。テーマはどう決めているの?と尋ねると、自分自身が背伸びせずに書ける、年齢に応じたテーマが多く、今は自身が思春期なので少年や少女の心の不安定さや思春期だから感じる社会問題をテーマとすることが多いと話してくれました。

今後もどんな世界観の作品を読むことができるのか、今からとても楽しみです。

受賞、おめでとう!

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