大学訪問~東京大学~

9月28日(木)、29日(金)の2日間、1・2年生の希望者12名で東京大学(文京キャンパス)を訪問しました。本校卒業生の経済学部3回生Yさんをはじめとした現役大学生との座談会では、大学や学部を選んだ時期やその理由、そして、どんな工夫をして勉強に臨んでいたか、オープンキャンパスでは聞けない「大学生の生の声」を聞くことができました。今回、慶應義塾大学の1回生にも参加いただき、東京大学だけでなく、数多くある大学の中からどのように志望校を決定していけば良いかを聞くことができました。また、東京大学理学系研究科物理学専攻の長谷川修司教授に講義いただきました。走査トンネル顕微鏡(STM)を使って、表面上でのナノスケールでの解明についてお話しいただきました。STMとは、探針と呼ばれる針を試料表面に近づけ、表面をなぞることによって表面の凹凸を見る顕微鏡です。針と試料との間に流れるトンネル電流を利用することで、針を原子数個分ほど離れた位置に保持しながらなぞることができるので、表面上の原子スケールの凹凸、すなわち原子像を撮るというものです。非常に分かりやすく講義いただき、本校生も目を輝かせながら受講していました。その後、長谷川先生の研究室(実験室)を訪問し、超伝導に関する実験装置を見学しました。高額な実験設備が整っている研究室に感動する生徒もいました。2日間という短い日程でしたが、座談会や模擬授業では自由に質問する雰囲気が醸成され、どの企画をとっても時間が足りなくなるほど意見交換が続きました。他にも図書館見学やキャンパスツアーも行いました。今回参加した12名にとっては、非常に有意義なものだったと感じています。

<以下、生徒の感想の一部抜粋>
~座談会~
・勉強法をうかがう中で「どんな人をとっても努力の上にその学力は成り立っている」と話されていました。私も頑張りたいと思いました。
・半年間で判定をEからBに伸ばした大学生は、夏休み中毎日14時間勉強したと聞きました。努力は必要だと分かりました。
・早い段階から、志望校との学力のギャップを知ることが、非常に重要だと分かりました。そのギャップを埋めていくための計画を早期に練る必要性を感じました。
・AI時代に生き残るために、数年後の未来を想定しながら、将来の就職や資格取得を考えることの大切さを知りました。

~長谷川先生の講義~
・トンネル効果については知っていたが、長谷川先生の講義を受けて、より理解が深まりました。
・研究をしていくためには予算を取ることが重要だと知りました。
・STMの操作には、ゲームコントローラーを使用していることに驚きました。
・物理への興味が湧きました。

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