142 就職試験に向けて激励

 民間の就職については、9月5日学校から企業への生徒の応募書類提出開始、9月16日から企業による選考開始及び採用内定開始となります。公務員はそれよりも早い時期から選考試験が実施されています。

 就職選考開始を前に、就職を志す生徒に対し、激励会を行いました。生徒の皆さんは緊張した面持ちの中にも、強い意志を感じました。

 私からは、次のような内容で話をさせていただきました。志望理由を書くのは、自己分析であり、自分を深く理解すれば、自分なりの「働く意味」が見いだせる。外部評価は気にせず、自己分析を重ねて自分を深く理解し、「自分なりの働く意味」を明らかにしてきたのだから、自信をもって試験に臨んでほしい。また、「働く」の語源は、「止まっていたものが急に動くことを表し、そこから体を動かす意味」でそこから転じて労働の意味になったのですが、「働く」の意味って、収入を得るために体を動かすことだけなのでしょうか?「働く」とは「傍(はた)を楽にする(楽しませる)」ことだともいわれており、「傍(はた)」というのは他者のこと、周りのことで、自分の周りの他者を楽にすること・楽しませることが働くことです。たとえば、家族を楽にするために、食糧を採ってくることも、洗濯をすることも、地域のために橋を造ることも、あるいは雪かきをすることも、働くこと。ひとつ忘れてはいけないのは「自己犠牲」とは違う、ということ。誰かを楽にするために自分を犠牲にして働くのは違うということです。ですから、自分自身が学び鍛えてきた能力や得意なことを活かして働くことが誰かを楽にし、誰かを楽しませ、そして誰かの働きが自分を楽にしてくれ、楽しませてくれる。そうやって社会は調和し、成り立っているんです。

 皆さんは、覚悟をもって就職すると決めました。その覚悟に敬意を表します。自信をもって試験に臨んでほしい。皆さんをみんなが応援しています。自分らしく頑張ってほしいと伝えました。

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