民謡踊りの伝承活動「とても敦賀すきすき」

同級生9人で始めた民謡踊りの伝承活動について、代表者である文理進学科1年生の森野巧巳(角鹿中学校出身)さんにお話をお聞きしました。

どのような活動を行っていますか?

9月つるがこども縁日で「敦賀とてもすきすき」や「敦賀ばやし」などの踊りを披露し、来場者にレクチャーしながらともに踊りました。他に敦賀高校学校祭で民謡を披露するなどの活動を行いました。
団体のインスタグラムより活動内容を紹介します。(運営は森野さん)

〇「とても敦賀すきすき」ってどんな団体??

「とても敦賀すきすき」は令和4年7月1日に、高校生が敦賀の民謡の保存・伝承を目的として作った団体です!敦賀の埋もれてしまっている民謡を沢山の人に知って頂けるように活動しています!

〇どんなことをしているの??

敦賀まつりの民謡の夕べで踊られている、「敦賀とてもすきすき」「大敦賀行進曲」などの有名な曲や、「気比音頭」「敦賀ばやし」といった今は踊られていない曲を花柳流さくら会会長の花柳太英大和先生に月1,2回お稽古していただき、盆踊りをします!

@totemotsurugasukisukiより

団体が立ち上がった経緯を教えてください


昭和歌謡が好きで、レコードを集めており、敦賀祭りでも「敦賀とてもすきすき」「敦賀大行進曲」を踊っていました。「敦賀とてもすきすき」のB面の曲や他のレーコードの曲を聞き、良い!と思ったけれど、高校生で昭和歌謡や民謡に興味がある人は少ないです。文化とか伝統の面からみてもそのままにしておいたら、50年後には廃れてしまっているのではないかと不安になりました。民謡の曲の成り立ちなどを調べ、残していくためには曲を聞いてもらうだけでなく、踊った方が記憶にも残るしよいのではとひらめきました。昭和歌謡を広めたいし、正式な踊りを残したいと思い、花柳流さくら会会長の花柳太英大和先生のご厚意もありご指導を受けることになりました。着物を着て、民謡を踊らないかと同級生に声をかけてみたところ、9人が集まりました。令和4年7月に市の助成を受ける形で「とても敦賀すきすき」が立ち上がりました。敦賀祭りでの様子をみてもらったこともあり、他校から活動に参加してくれる人がでてきました。最初は曲をかけて民謡を踊るという気楽な感じで始めましたが、様々な人と関わり、運営していくうちに民謡を確実に残していきたいと熱が入るようになりました。

踊りの指導を受けるきっかけは何でしたか

曲をいろいろと調べている時に、知り合った花柳流さくら会会長の花柳太英大和先生のご指導を受けられることになりました。令和4年度敦賀市民協働事業補助金交付事業に登録し、市民団体として助成金を活用して活動しています。本番で女性が着ている白い着物は花柳流の着物を、男性の青い着物は平和町の着物を借りています。男性の着物には歌に登場するカモメも柄に入っています。

踊りの指導を受けて感じたことを教えてください

2曲しか踊りを知らなかったけれど、曲によって系統が違うことがわかりました。音頭でもない、小唄とも違う、阿波踊りみたいな曲もあります。幅が広く、ジャンルが違いあきがこないです!しかも、ノリのいい曲もあるので、老若男女楽しんで、皆で踊ることができます。

縁日で披露した際の周りの反応はどんな風でしたか

青年商工会議所の方に「こんなに盛り上がったのは久しぶり!良かった」と声をかけてもらいました。感動されていてこちらも大変嬉しくなりました。綺麗に踊ってちゃんとした踊りをすることが大切だと思い、練習していましたが、本来の盆踊りはたくさん人が集まり、全員が1つになって楽しむ、そういうものなのではないかなと思いました。

目標はありますか

小中学生に教えたりする活動を通して曲や踊りを残していくことです。踊りを好きになってくれたら、高校生になっても、大人になっても踊ってくれるかもしれない!と思っています。ですので、学校教育に組み込んでいくというのも目標の一つです。

メンバーで集まってどのような活動をしていますか

縁日までは踊りの練習を一週間に一回の頻度でしていました。縁日の後は月に一、二回の練習です。今は、代表としての活動が主で、チラシ作りをしてPRに力を入れています。小学校から踊りをレクチャーしてほしいという依頼もきているので準備中です。

活動を通して感じていることを教えてください

つるがこども縁日では、飛び入りで一般の人も一緒に踊ってくれて嬉しかったです。昭和歌謡マニアとしては大音量で曲をかけられたり、みんなが楽しかったといってくれる場を設けられて本当によかったです。天候にも恵まれました。この夏を振り返ると、濃い時間で踊り一色でした。毎日、自転車で30分以上かけて、市役所や公民館をまわったりしていました。そんな中で、気持ちにも変化がありました。一言でいうと、『地元の文化を大事にしていきたい』ということです。イベントで何かするときに、敦賀にあるもの、敦賀の文化を披露できたらいいのにと強く感じます。民謡もその一つとして発信していきたいです。

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