2年理数進学科 環境エネルギー研修(京都大学・大阪大学・京都大学複合原子力科学研究所)

2年理数進学科で環境エネルギー研修旅行を実施しました。
10月22日・23日の1泊2日で、京都大学、大阪大学、京都大学複合原子力科学研究所で実習、講義、見学等を行い、エネルギーに関する技術研修や課題について学びました。

1日目:京都大学班と大阪大学班に分かれ各大学で研修

・京都大学班 放射線測定の実習 放射性廃棄物の地層処分についての講義と意見交換

(生徒感想) 「午前の実習で、屋外で放射線はどれくらい出ているのか、また、多く出るところの特徴などが分かり、考察もできた。また、屋内でも放射線が出ているということも知り、さらに言うと、岩石から微量だが、放射線が出ているということも知れた。印象に残ったのは、ウランが放射線を出していく中でどんどんと違う物質へ変わっていくということである。また、放射性廃棄物を捨てることにはとても時間や労力、お金がかかることもわかった。」

・大阪大学班 午前:レーザー科学研究所の見学、午後:4つの研究室に分かれて実習・講義

「核分裂・核融合反応について深く知ることができた。特に、どのように発生させるのか、どのように発電するのか、今後の核融合発電の課題について仕組みを理解できた。また、実際に施設や使われている素材などを見て現在の技術の発展や、研究の難しさを目の当たりしました。今日聞いた核融合がこれからの社会でどんな活躍を成すのか楽しみになる講義だった。」

「自分たちで超音波を放つ装置をはんだごてを使って作成し、音波の速さを測る実験をしました。はんだごてや音波の速さなど中学生で習った懐かしいものでしたが、使う実験機械などが高校ではまず使わないもので、大学の授業を体験できた気分でとても楽しかったです。なぜその実験をするかは、福島原発で禁止区域の状況を探るためと聞き、この実験の規模を大きくしたものが、福島の復興につながると知り、やりがいのある研究だと感じました。」

「放射線は、文化財の中身を壊さずに調べられたり、レントゲン、船のフジツボ対策などにも使われていて、ほんとに面白い分野だと思った。放射線を少しだけ出す物質を放射の線量計測機器で探し当てるという模擬検査を体験した。どこかに絶対あると分かっていてもとても難しく、時間もかかったので、ほんとに被爆した人の放射線を測る場合はとても大変で負担のかかる作業だと身をもってわかった。」

2日目:京都大学複合原子力科学研究所で原子炉を見学


「今まで、原子炉と言ったら原子力発電所のイメージしかほとんどありませんでしたが、今回の研修で研究用原子炉の用途設計、今後の課題など詳細に知れて、とても有意義な時間でした。特に研究用原子炉では核分裂で生じる中性子を用いて癌の治療や農学にも使われているところが印象に残りました。地球上で中性子だけの状態にすることは自然ではできないので、それを可能にした人間の科学力の進歩に驚愕します。廃棄物の処理など研究用原子炉には課題がありますが、加速器で中性子の状態を再現したり、福井県でも次世代の研究用原子炉を作る計画が立てられたりと、実験を続けられるよう努力や工夫をしていて探究でもその観点が大切だと改めて思いました。」

 大学での研究というものに触れ、自分たちが今学んでいることの意味が少し広がって見え、充実した2日間となりました。 大阪大学 山ノ井先生、佐藤先生、沖田先生、竹田先生、玉置先生、京都大学 小林先生、京都大学複合原子力科学研究所 黒崎先生をはじめ職員の皆様、たくさんの学びをありがとうございました。

Follow me!