343 令和5年度第76回卒業式!

3月1日、本校で卒業式が行われました。卒業生は、私自身3年前の赴任と同時に入学してきた生徒です。高校生活は、未曽有のパンデミックの中を精一杯駆け抜けてきたことでしょう。正解などない時代に突入したなと私はいつも感じていました。この間、卒業生の皆さんも、これでいいのか、そうではないだろうと思ったこともあったかもしれません。しかし、皆さんや保護者の方々、先生方のおかげで私も皆さんと一緒に走ってこられました。本当にありがとうございます。

さて、皆さんには、それぞれの夢や希望があると思います。その夢や希望のために、進路選択に悩んできたのでしょう。そして、皆さんは一人ひとりが自分自身と向き合い、決断してきたのです。その決断には大きな覚悟が必要だったと思います。このような経験はこれまでなかったかもしれません。それほどの決断をして、卒業するのです。本当に素晴らしいことなのです。

来る3月16日には北陸新幹線が敦賀まで開業し、敦賀が玄関口となります。今から112年前、東京・敦賀間の直通列車が開業し、航路を経て、ウラジオストクからフランス・パリまで「欧亜国際連絡列車」が走りました。東京からヨーロッパまでが一枚の切符でつながったのです。その陸海路の玄関口もまた敦賀でした。当時の鉄道が人や経済、文化の交流に欠かせない基盤となり、敦賀から世界へ多くの先人が志を抱いて旅立ったように、皆さんも、自分自身を輝かせる場所を見つける冒険に出発してください。

今後もこのような決断に迫られる時が人生の中で何度かあることでしょう。その時その時に自分自身と真剣に対話して決断してほしいと願っています。

卒業おめでとうございます。卒業生の未来が前途洋々たることを心から祈っています!

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