61 ルールメイキングの校内最終発表会を行いました
今年度、経済産業省の「ルールメイカー育成プロジェクト」に本校は参加してきました。(本校の他に県内4校が参加しています)この事業は、既存の校則やルールに対して生徒が主体となり、教員・保護者などの関係者との対話を重ね納得解をつくることを通して、課題発⾒・合意形成・意思決定をする⼒(市民性”シティズンシップ”)を育むプロジェクトです。
このほど、「ルールメイキング」の校内最終発表会を実施しました。生徒たちは服装やアルバイトなど変えたいと思う校則について昨年7月から検討を重ね、成果を発表しました。
1,2年生の生徒有志22人が「身だしなみ」「スマホ」「アルバイト」「立ち入り禁止場所」の4班に分かれて話し合い、保護者へのアンケートや教員、市内の店舗などへの聞き取りをして理解を深めてきました。
発表会には教員だけでなく、地域住民の方や卒業生も参加してくれました。女子の制服の第一ボタンを留める校則に疑問を持った「身だしなみ」班は、対話から過去に生徒会が制服のリボンをネクタイに変更してほしいと学校に提案した際に条件として第一ボタンの校則が生まれたことを知り、「まずは、どうして校則が生まれたのかみんなに理解してもらうことが必要」と訴えていました。
「立ち入り禁止場所」班は、カラオケボックスなどへの立ち入りを禁止する校則について、保護者間でも厳しすぎるとの意見があったとして、テスト期間などを除いた制限付きの許可を求めました。検討にあたり、店側に防犯対策や高校生への対応を取材し、保護者の心配する気持ちや生徒の意見をまとめるなどしました。
発表後に参加者によるグループディスカッションも行いました。「校則には理由があり、変えたいというのは自分たちのエゴの部分も強いと感じた」と話したり「みんなが納得する答えをつくるのは、難しいが大事な作業だと感じた」と振り返ったりしていました。
最初は、校則を変えることについて、「自分のわがままの部分が強かったけれども、保護者や先生、生徒、コーディネーターなど様々な人と対話をする中でどんどん考えが深くなっていった」「自分なりにとても成長しているのを感じられた」と話していたのが印象的でした。皆さんは、私のところにも何度も来てくれました。M先生は、「生徒とフラットな関係で対話し、その中で新たな発見もあったし、何より生徒の成長をとても感じた」と言っていました。
私も、生徒の皆さんの成長する姿を目の当たりにでき、とても嬉しいひと時でした。
皆さん、ありがとう。これからも、皆さんの成長を楽しみにしています。